石留めについて

ヨーロッパの石留めは、日本の石留めと使う工具が違います。

日本は品物を重い台に固定して、刃物をハンマーで叩いて手前に切りますが、イタリアでは品物を手にもって、金属用の彫刻刀Brino(ブリーノ)を使って腕の力で押して金属を切っていきます。

FirenzeではBrinoのことを ”CIappola” チャッポラと言います。これはFirenzeだけの方言のようです。

当教室では、このCiappolaを使い、ヨーロッパの石留めを習得していただけます。

まずは基本のお星様stellaの彫り留め、三角や四角や五角形の彫り留め、葉っぱ形foglia di tabaccoの彫り留め、そして、連続で石を留めていくfiletto、レール留めbinarioやパヴェpaveを習得していただけます。

また、通常の覆輪留めや爪留めなども石座を作るところから始めて、綺麗な石留めを実現するための形状や寸法など、石留めに関して理解を深め、ご自身でジュエリーをデザインする時に役に立つ考察をしながら、クオリティの高いジュエリーづくりをサポートいたします。

石留めで使う工具類です。まずは銅板で2本のCIappolaを使い留める練習をしていただきます。
木の棒にヤニ(cera lacca)を付けて、銅板を温めてヤニを溶かしてひっつけます。これを手に持って穴を開け、Ciappolaで金属を切って石を嵌め込みます。
小さい穴をあけて、少しずつ広げていって、石が入るまで穴が広がったら、Ciappolaで星の形に切っていきます。爪になる部分は残しておいてくださいね。
星に石が留りました。今度は四角です。これが一番難しいです。みんななかなか綺麗にできません。とにかく理論を頭に入れながら練習あるのみ!
三角、五角形を留めたら、葉っぱの形foglia di tabaccoです。なぜかタバコの葉なんですよね!
一粒で留める練習が一通り終わったら、エタニティリングとかに使われる留め方の、filettoです。石を連続して留めていきます。まずは爪が4つのパターン。次に2点留め。Foglia di tabaccoの連続留めです。それらが終わったら、アンティーク留めに入ります。
彫り留めができるようになると、美しいジュエリーが作れるようになります!
これは覆輪留めの一種ですが、彫りを加えたオリジナルデザインで非常に手が込んでいます。

ハイジュエリーの製作に興味のある方や Buccellati ブチェラッティが大好きな方は、当教室で ”フィレンツェスタイル” の技術を学ぶことができます。

美しいものを作るにはとても長い時間がかかりますが、基礎からきちんと理解しながら一緒に作ることで、効率的にジュエリーを学ぶことができるようになります。

本場イタリア ”Firenze” でストーンセッティングのスペシャルレッスンをしていましたので、ご安心ください。

イタリアへジュエリー留学されたい方は、フィレンツェのジュエリースクール “Metallo Nobile” への留学支援をしています。

当教室は Firenzeにある Metallo Nobile メタッロ・ノービレの提携校ですので、埼玉県朝霞市のアトリエにて、イタリア語で会話をしながら ”Metallo Nobile” と同じカリキュラムでの授業が可能です。

当教室で制作途中のジュエリーをフィレンツェに持っていき、マエストロと一緒に完成させることができます。

留学する前に一度 Metallo Nobile の授業を試したい方はお問い合わせください。